「右のしりかぶとが痛い~」
「次は左のしりかぶと1が痛い」
「腰が痛い・・・」
10月のいつ頃だったか。
85歳になる母が「あちこちが痛い」と言い出した。
言いだしたのは、どうやらコンクリートの上で転倒したくらいからのようだ。
「お母さん。そのおでこの傷はどうしたん?」
と聞いたら、母は
「椅子から立ち上がろうとしたら、足に力が入らんで冷蔵庫に頭をぶつけたけど、こけんかった」
ころんだことを聞いたのは、ころんで2週間くらい経ってのことだった。
それも姪に見破られたのか?姪には本当のことを話したのか?
3人で話しているときに判明した。
そして後から考えると、置いてある椅子や冷蔵庫の位置や向きから考えるとつじつまが合わないと思った。
私に言うと、私が心配するから本当のことを言わないのか?怒るから言わないのか?
姪が知ってた件と、私に言わなかった件に関してはまた母に聞いてみたいと思う。
それにしても、足がおぼつかなくなったのが先なのか?転倒したのが先なのか?
どっちが先か後なのかわからないが、、、
それから、母は整形外科、整骨院(鍼治療)に通うようになった。
おまけに皮膚科にも通っていて
病院通いが1ヶ月の大半を占めるようになった。
その頻度に合わせて、私も実家に帰る回数が増えてきた。
私も体調が悪かったり、ギックリ腰や腸閉塞で入院したりした時期と重なって結構大変だった。
今は、私の方の体調は回復して落ち着いてきたので母の事を主に実家に帰る。
「きょうは家に帰るんかい?」
さみし気に母が私に尋ねる。
「きょうは帰るよ」
と、私が答えると母の表情は本当にさみしそうになる。
こういう会話が増えていくと、いままで感じてなかったけど、母がだんだん子供に戻って行くのを感じる。
今まで母は、泣きごとは言わない人だった。
私はずっと子供のままだったんだろうか。
強い母親が子供に戻り弱くなっていく。
親子の関係性が逆転したことにさみしさを感じずにはいれなくなる。
母は、昼間も横になって寝る時間が増えてきた。
以前の母は、昼間に寝る事なんてなかった。
そして私が、自宅に帰るのをとても氣にするようになってきた。
長い時間私に居てもらいたいとは口に出して言わないのだけれど、それを感じる。
帰ってほしくないなぁと、思っているのがつたわってくるのである。
私はそんな時ちょっと複雑になる。
今日は、家に帰ろうと思っていたけれど、一緒にいて欲しいと思っているであろう母の気持ちをむげにできない私がいたりする時もある。
少しでも一緒にいてあげたいわたしもいる。
自宅に戻って自分の家の事をしたい氣持ちもある。
時には自分自身と向き合いたい時もある。
自宅で1人になりたい時もある。
複雑だ。
大切な母なので出来る限りの事はしてあげたい。
だか私が参ってしまったらそれも叶わない。
心身共にバランスを取りながら無理のない範囲で出来る限りの事をしようとは思っている。
いつかはこの三次元でのお別れが来ることもわかっている。
考えたくはないけれどそれが現実である。
徐々に子供の様になっていく母を見ていると限られた時間を一緒に有意義に過ごしたいと思うわたしがいる。
- しりかぶとは、大分の方言で「お尻・臀部」という意味です ↩︎
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